愚放記

貴方の手の中にある不条理と寄り添いたい。そして、世界から隔離されよう、いっしょに、

生まれ変わったとて朽ちる運命なのかもしれない

今日、美容院にいきました

 

行きしなの通りでコーギーの子犬が

売られていました

 

昔「いち」というコーギーを飼ってたんですけど、死なせてしまいました。

癌でした。でも私が悪かったと思います。私たち家族や人間が悪い食べ物を与えてしまったからだと思いました。

 

私は身勝手にも、いちが死んだ時、来世は双子になりたいと思いました。

とても汚いエゴ、あの時死ねばよかったのは私の方だったんです。

 

彼女、意識を失ってから三回も持ち直して、一度はうちの中、その次は庭、最後は車の中で持ち直して。近所の公園に

最後一緒に行きました。そのあとうちに帰って、眠るように、苦しい呼吸の後死にました。

 

持ち直す時もずっと舌がチアノーゼで真紫で、苦しそうでした。どうしてあんなに頑張ってくれたの。私たちを愛してくれてたんだと思うのは思い上がりすぎかもしれない。

 

ごめんなさい、大好きだよ。

 

 

 

ペットショップの

あの子は幸せに愛されて欲しいな

凍てつく夜の乾いたテレビに刺し殺されたの

私が私だという確証をもたらしてくれる

ものは他者でしかないということ。

他者の認識によって私は強制的に

成り立たせられている。

 

あの子がブスだといえば私はブスだし、

優しいといえば私は優しいのだ。

 

でもそれは本当に私?

本当の私なのかしら?

 

私はいつだって私と言う人生の代理人

求めている

それ、悪いことですか?

 

私はいつだって本当の私になりたい。

 

あの子は昨晩「何に成功しろって 何もしてないし」と言っていた

 

言い訳だと思った。冷たいかな、

だってそれは、何かしたら成功できるかもしれないと思ってるってことでしょ?

 

私は絶対的な自信が憎たらしい。

 

きしょくわるい あなたが きらいだよ

 

もう、私は貴女に期待も興味もないから

安心してネ。

 

 

 

2018年は疲れたんだ。

知らない人が私の領域にズケズケ入り込んでくるのを許容し、私も大学という世界に世界を広げていかなければならなかった。

 

2019年はお母さんにごめんなさいする

バイトいっぱいしてお金稼いで

それで、私は身体を切り捨てる

精神で死ぬ

 

ねえ、お母さん。ごめんね。

無知でお金だけ使う馬鹿女で

ごめんなさい。

 

 

寒々とした大人の心を持ち、こんなくだらないことも平然となれるよう、早く強く、清くありたい

今晩は、とても凛として、清潔な空気が漂っていますね。骨の髄まで冷静になるような寒波です。

《頭も胸も、すみずみまで透明になって、何か、生きていくことにふわっと落ちついたような、黙って、音も立てずに、トコロテンがそろっと押し出される時のような柔軟性でもって、このまま浪のまにまに、美しく軽く生きとおせるような感じがしたのだ。》

 

まさにそんな夜です。

 

さて

シャルル=ペローの童話、赤ずきん

私、あの冷たい結末が好きなのです。

とうとう救いはないまま、

狼の胃の中でグズグズに溶けゆく赤ずきん

その後もオオカミは何食わぬ顔をして

明日を生きていくのです。

これほど無垢で純潔で罪のない少女が

救いもないまま人生を終える。

 

昨日、彼は 新しいパイナップルを育て始めたそうです。

五本弦が素敵で、私も欲しくなりました。

 

明日には無表情の蛙と会う予定ですが、

いまいち彼奴は又三郎なので、わかりません。

キューッと心が痛めつけられたとて、

彼奴は尻から空気を食っているでしょうね。

 

南国チェンマイを後にした時、

スパイスの香りがします。

いつか行こうね。

 

私はキミノタメナラシネルのだ、

シネルのだ。

 

君の美しさに内容なんてないのよ。

いつも無意味で、無道徳で、ただの巨きな子供

君。

 

私はもう大人なのですよ。

世の中のこと、なんでも、もう知っているのですよ。

 

緑の神様が泣いているのに、

だあれも助けに行きません、

 

彼女は地面に届かないその足で

 

地上の平和を願い、死んだのです。

 

そのあと、思念だけがポカポカ浮いて、

彼女、ピンクのコブラになったの。

 

 

君は満月なんだから、しっかりしなさい

いくら蝉の群衆だからって、

七十八億九万八千六百二十七の埴輪兵には、

勝てっこないんです。

 

いぢわるな夜は、

彼の頭を、土星の大きさまで、

パンパンに膨らませて、

そして、

破裂させてしまったのです。

 

破裂すると、中から、

ガラスの街が出て来て、

 

月から来た不死鳥が、

スロバキアの少年と闘っていたんです。

 

きっと負けちゃうでしょう。

 

 

 

さよなら、お元気で。

 

 

 

 

吉日が過ぎ去った後、トワイライトの御来光を忘れられないお嬢さんが店先で泣いてます

今晩は、また年が明けました。なんだか寂しい夜です。

最近、人の不幸が嬉しいと思います。

 

汚いとはわかっています。

 

けれど、馬鹿にしているわけではないのです

一見して不幸な彼らは、

幸せ故に、手首を切り、首を吊り、

不幸を自慢として語ってくれるからです。

 

彼らは幸せなのかもしれません。

 

先日、乳の垂れた雌犬を見ました。

繁殖し種を残す本能に忠実なんだなと思いました。

 

深夜には必ず、「冬のオルカ」を聴きます

 

綺麗な南十字星が目の奥で輝きます。

君は今頃、

南米で新種の爬虫類を探していますね

 

いま、

わたし幸せなので、死んでも良いです。

 

もうどこもいきたくありません

 

3,962兆年前から、

宇宙が終わり、始まる前から

君がずうっと好きなんです。

 

ありがとう

 

 

きっとあすには孔雀が鳴くでしょう

幸せなので

 

自分を殺したいままです

 

君はいづれ気づくでしょう

夕闇の怖さや、山狼がまだ生きていること。

 

誰にも無視できない、キッチンが音を立てて、狂い出す時計をアメーバに絡めてる。

 

そんなお話を聞いたんです。

 

 

 

朝日が上る前に誰かから教えてもらった伝言を、貴方に伝えたいのです。

今日は、毎日暑い日が続いておりますが、お身体の方は大丈夫でしょうか。

 

誰かと仲良くなる度に別れを恐れ

誰かを愛する度に自分を呪い

誰かと溶け合うために人をも殺す

 

私の毎日は社会と顔も知らぬ誰かによって支配されています。

これは事実でない事はわかっているし、感覚的に嫌悪感があるだけなのですが、それでも拭えない 一抹の不安が 私のすべてを抑制しているのです。

 

あの子と電車に乗った時、私たちが一瞬他人になるのです。

その瞬間を見つめたいがために私は今日もあの子と電車に乗りました。

 

透けた白い肌の向こう側、君の瞳へ続く窓

鮮やかに留められた一瞬を共感していたいのです。

大好きだったものを覚えていますか、小学校の帰り道の匂いと静かな夕べを。

今日は、

焼け爛れる皮膚の上で

安らかに眠っている猫を抱きしめました

暖かい風が吹く頃には

宛名は君で、手紙を書く予定です。

 

夏が来る前の切なさは大好きです。

 

窓から差し込む檸檬色の光も

ぬるい風も

バスの中の劈く寒さも

田んぼに入る小学生も

硝子に透けて映る影も

 

みんな

 

海の底にいる時の

心地よい息苦しさを求めています

きっと

切ない息苦しさなんです。