愚放記

貴方の手の中にある不条理と寄り添いたい。そして、世界から隔離されよう、いっしょに、

寒々とした大人の心を持ち、こんなくだらないことも平然となれるよう、早く強く、清くありたい

今晩は、とても凛として、清潔な空気が漂っていますね。骨の髄まで冷静になるような寒波です。

《頭も胸も、すみずみまで透明になって、何か、生きていくことにふわっと落ちついたような、黙って、音も立てずに、トコロテンがそろっと押し出される時のような柔軟性でもって、このまま浪のまにまに、美しく軽く生きとおせるような感じがしたのだ。》

 

まさにそんな夜です。

 

さて

シャルル=ペローの童話、赤ずきん

私、あの冷たい結末が好きなのです。

とうとう救いはないまま、

狼の胃の中でグズグズに溶けゆく赤ずきん

その後もオオカミは何食わぬ顔をして

明日を生きていくのです。

これほど無垢で純潔で罪のない少女が

救いもないまま人生を終える。

 

昨日、彼は 新しいパイナップルを育て始めたそうです。

五本弦が素敵で、私も欲しくなりました。

 

明日には無表情の蛙と会う予定ですが、

いまいち彼奴は又三郎なので、わかりません。

キューッと心が痛めつけられたとて、

彼奴は尻から空気を食っているでしょうね。

 

南国チェンマイを後にした時、

スパイスの香りがします。

いつか行こうね。

 

私はキミノタメナラシネルのだ、

シネルのだ。

 

君の美しさに内容なんてないのよ。

いつも無意味で、無道徳で、ただの巨きな子供

君。

 

私はもう大人なのですよ。

世の中のこと、なんでも、もう知っているのですよ。

 

緑の神様が泣いているのに、

だあれも助けに行きません、

 

彼女は地面に届かないその足で

 

地上の平和を願い、死んだのです。

 

そのあと、思念だけがポカポカ浮いて、

彼女、ピンクのコブラになったの。

 

 

君は満月なんだから、しっかりしなさい

いくら蝉の群衆だからって、

七十八億九万八千六百二十七の埴輪兵には、

勝てっこないんです。

 

いぢわるな夜は、

彼の頭を、土星の大きさまで、

パンパンに膨らませて、

そして、

破裂させてしまったのです。

 

破裂すると、中から、

ガラスの街が出て来て、

 

月から来た不死鳥が、

スロバキアの少年と闘っていたんです。

 

きっと負けちゃうでしょう。

 

 

 

さよなら、お元気で。